今回取材したのは、時事通信社。「世界の動きを日本へ、日本の声を世界へ」をモットーに、正確・公正なニュース、情報、データを迅速に国内外に発信し続けている。1945年の創立以来の原点が、「速報性」、「専門性」、「国際性」だ。中でも「速報性」は特に重要視される。同社が扱うニュースは、「速さ」「正確さ」が命であるからだ。従って、同社の情報システム業務においても、スピード感を求められる。同社の情報システム業務を担っている、山口氏、清水氏、仁木氏の三名にお話を伺った。

山口様
情報システム業務を担う情報企画管理部の中には、記者を手厚くサポートする専用の部隊が存在します。記者は何かが起こったらすぐに記事を書かなければいけないので、端末やシステムに異常が起きて業務が止まってしまうと一大事です。そのため、対応にスピードが求められます。専門部隊を設けることで、何か起きたときにはすぐに対応をして通常業務が継続できる体制を整えています。
「ランサポ」導入も、「スピード」に対する課題感がきっかけであった。これまで同社では、ネットワークベンダーのサポートを利用していたが、作業の度に幾重ものやりとりが発生し、対応に時間がかかっていたという。
清水様
数年前までは、大手ベンダーに構築、サポートしてもらって、常駐サービスも利用していました。ただ、小回りが利かなくて。常駐している人は、契約内の作業はしてくれるのですが、範囲外のものはそうはいきません。ちょっとした作業にしても、一度営業さんを通して見積もりをとって、責任分界点を決めて、みたいなかちっとしたやりとりの繰り返しが必要でした。それだけでも疲弊してしまいました。見積書に関しても細かく項目立てがあって、その内容をすべてチェックするのにも時間がかかって。とにかく早急な対応ができませんでした。
このような課題感をきっかけに、新たなサポートサービスの導入検討に至った。

いろいろやってくれるイメージが直感的に合うかな、と思いました。
システム開発局 情報企画管理部 専任部長 清水 紀彰様
検討にあたって最も重要視したポイントは、サポートの機動力だった。
清水様
他のサポートサービスも検討したのですが、全然イメージに合わなくて。例えばネットワーク監視をとってみても、新たに大がかりなシステムを構築して、といった感じで。それだけで工数がかかるなと。それに比べて、『ランサポ』は、『ランニングサポート』というだけに、いろいろやってくれるイメージが直感的に合うかな、と思いました。型にはまったサービスではなく、『やりやすそう』な印象を受けました。費用も月額固定でわかりやすくて、この費用内であらゆる対応をしてもらえるんだ、という利用のイメージも湧きました。
仁木様
他社で構築したものもサポートしてもらえるところに惹かれました。それによって問い合わせ先を一本化できますし、多数のサポートを利用してコストがかさむのも避けられます。自社で構築したかどうかに関わらずサポートしてくれるサービスは、他になかったんじゃないかな。あったとしてもものすごく高いとかね。

必要な対応は一任できるようになっていくと思います。
システム開発局 次長 山口 文洋様
「ランサポ」導入後、同社が主に利用しているサポートは、ネットワーク監視/運用代行だ。従来利用していた監視サービスでは、24時間の監視を行っていたが、メンテナンス作業に起因する異常も含めすべてアラートとして扱われる。非監視の指示も煩雑なため、アラートが意味をなさなくなっていた。従来のネットワーク監視サービスと比較したランサポの監視/運用の良さについて、詳しくお話を伺った。
山口様
従来のサポートは手厚くはありましたが、当社の運用に適したものではありませんでした。現在は、ネットワークについては二重化されているので、業務に影響のないアラートはまとめてメールしていただく運用としています。 復旧作業が必要な場合は、ランサポのSEにリモート対応やメーカーとのやりとりをお願いする事も可能です。導入から大きな障害は発生していませんが、無駄なアラートがなくなって、必要な対応は一任できるようになっていくと思います。
また、サポートの質も満足のいくものであるという。
仁木様
これまでは、担当SEが変わるとシステム構成が分からなくて設定変更がすぐに対応できないなど、サポートの質が落ちてしまっていました。その点『ランサポ』は、一人の担当者に任せきりではなくチームで対応してもらえるので、属人化に陥る事態を回避できます。それに、システム設定に関するドキュメントを整備して、チーム内で共有してくれるので、常にサポートの質も維持できると思います。

堅苦しくないので、相談しやすくなったと思います。
システム開発局 仁木 信次様
「ランサポ」を導入してみて一番良かった点は、情報システム業務に関する様々な相談ができるようになったことだ。従来利用していたサポートサービスは、前述の通り、作業の度に幾重ものやりとりが発生するため、気軽に相談できるような環境になかったという。
仁木様
『ランサポ』は、営業や技術の人との連携がしやすいと感じています。システムの設定変更をしたいといった相談に関しても、営業さんに連絡すればすぐにSEさんと連携して、がちがちではない軽い打ち合わせをセッティングしてくれます。すべて効率が良くて、対応が速いです。堅苦しくないので、相談しやすくなったと思います。
今まで以上に「ランサポ」を活用していきたいという3名に、今後の「ランサポ」利用の展望についてお話を伺った。

刈屋様
『ランサポ』の利用を始めて、心の支えができたなって。今までは、自部門で対応が難しい事象が発生した際に、どこに確認すれば良いのか不安に思っていました。機器類の購入先に聞いてみても、弊社内の細かい状況がわからないじゃないですか。でも今は、『ランサポ』メンバーには箪笥の中身まで見せてしまった感じで、システム状況を全部把握していただいています。弊社の問題点もわかっているし、足りていないこともわかってくださっているので、相談するとすぐにわかっていただける。しかも、『ランサポ』はチーム制なので、誰かがいなくても他の人がちゃんと弊社の状況を把握して迅速に対応してくださいます。なので、何かあったらとりあえず『ランサポ』に聞けるようになりました。うちのシステムのバイブルですね、『ランサポ』は。
「ランサポ」が心の支えになっていると述べる刈屋氏に、今後の情報システム業務の展望についてお話を伺った。
山口様
現在、保守切れなどで更新を控えているシステムがいくつかあります。どのようなスケジュールでどれくらいの費用で行うのか、『ランサポ』とも相談しながら実施していきたいです。
仁木様
ほかにも、社内のネットワークを今後どういった構成にすると良いのか『ランサポ』からご提案いただき、社員にとっても運用する私たちにとっても利便性の高いシステムを目指していきたいです。
清水様
何かあれば『ランサポ』、よろしく!といった体制にしたいですね。