情シス代行サービスを利用しようと思ったきっかけは?
藤原様
ランニングサポーターには2017年から契約しており、今ちょうど5年目です。きっかけは俗にいう一人情シスからの脱却。当初は新たな社員の採用や派遣社員の受け入れを検討したのですが、それでは結局属人化の問題が解決しないという事になり、サービス型のランニングサポーターに行きつきました。他のサービスとも比較して、委託可能な業務範囲が広く、一番柔軟に対応してもらえそうだったのが最終的な決め手でした。
どのような業務を代行してもらっているのですか?
藤原様
サーバやネットワークの設計 / 構築 / 運用 / 監視業務はもちろん、アクセス権などの申請対応からPCキッティングまで、情シス業務の多くを代行してもらっています。アカウントの登録や設定変更などといった代行業務は、もともと使用していたシステムの稟議フローに則って行ってもらえていますし、他の業務も口頭で説明しただけできれいにフロー化してくれて、そのまま運用代行してもらえ、非常に有難かったです。
あとは、ちょうど今JSOX対応やBCP対応、サーバリプレイスなど立て込んでおり、上記に追加してエンジニアの半常駐(週2日 / 3ヵ月更新)も別途契約しています。
内部のシステム構成や事情をよく理解してくださっているので、他に依頼するより断然楽なんですよね。ついでに次年度の情シス計画書の作成なんかもお願いしちゃってます。
サーバ、ネットワークの設計/構築/運用/監視業務
例:ファイルサーバ切り替え、Syslogサーバ構築、運用ドキュメント作成など
障害/トラブル対応
サーバ、ネットワーク、クラウドサービス、PCなどへの問い合わせおよび障害対応
アクセス権申請対応
ユーザ登録、削除、フォルダアクセス件など
PCキッティング 利用申請対応からキッティングまで一貫して
各種業務フローの定型化および整備
JSOX対応支援
例:administratorの定期変更作業や利用ユーザの出力など
BCP関連支援
課題解決の為の各種提案から採用時はそれらの構築まで
次年度 年間計画の作成

満足度はいかがでしょうか?
藤原様
非常に満足しています。特に、月次レポートが有難いです。使用している機器やシステムの脆弱性や、気になるイベントログの出力結果なども書かれており、普通だったらCSIRTを設置して調べなくてはいけないような部分も細かくチェック&報告してくれています。正直、我々だけでは社内サーバから出ているイベントログまで見てられないですからね。気になるログを積極的に指摘してくれているからこそ、これまで大きな障害が起きることもなく運用出来ているんじゃないかなと思っています。
現在はもう一人情シスではないですよね?なぜ継続して利用しているのでしょうか?
藤原様
現在はプロパーで4名で回しています。以前に比べるとだいぶ充実したようにも感じますが、導入時より従業員数も事業規模も拡大しており、加えてここ数年の働き方の多様化にも対応しないといけないのでこれでもまだまだ手が足りません。しかしそんな中でも、我々の部門には機器やネットワークに関するトラブルの問い合わせが数多く届きます。これらすべてに対応していくと、様々なIT課題を解決する為の時間を創出することが出来きませんし、メンバーのモチベーション低下にも繋がってしまいます。
でも本来、情報システム部の仕事ってとてもレバレッジの利くやりがいのある仕事だと思うんですよね。我々が従業員のシステム環境を整え幸せにすることで、間接的ではありますがそれによってお客様を幸せにすることもできるので。なので、こうしたトラブル対応やメンテナンスといったマイナスの面をリカバリーする作業は積極的に外注し、課題解決のようなプラスの価値を生み出す仕事に集中できる時間を創出したいんです。故に、ランニングサポーターは今後も我々にとって切り離せないサービスだと感じています。

取材協力いただいた、藤原部長

今後の展望やご要望は?
藤原様
先に述べたように、本来は事業領域の拡大に繋がる環境づくりに尽力したいので、個人的にはどんどんアウトソース出来るところはお願いして、ベンダーロックインされても構わないと思っています(笑)。
直近の展望として考えているのは、セキュリティをトレードオフにせず、場所や端末に左右されない自由なシステム環境を整備することです。事業柄データの所在に物理的な制約がある場合もあり、難しいところも多いのですが、例えばオンプレ環境にあるものを積極的にSaaS・PaaS化したり、現状の境界型防御ではなく、どこからでもIDベースでアクセスを認証・認可出来るようにしたり。今後も支援の程、よろしくお願いします。



オフィス内も多様な働き方を叶える、個人スペースやフリーワークスペースなどが用意されていました。