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導入事例:Verona CASE

Veronaで拡がる業務改善:管理者も利用者も“楽になる”VPN

一般財団法人北陸電気保安協会

一般財団法人北陸電気保安協会

本事例記事のサマリ

抱えていた問題

VPNの”負荷”が利用拡大を阻み、業務改善を推進できない。

  • IDとクライアント証明書の二重管理と利用増による管理工数の増大。
  • 新たな勤務制度により利用増。ランニングコストが増大。
  • 屋外での電気保安点検の作業中、端末でのVPN接続操作が煩雑。

Verona導入の効果

Verona導入でVPN利用拡大を実現し、業務改善を促進できた。

  • クライアント証明書認証を標準搭載。一元管理により二重管理の負担から解放。
  • 二重課金の解消でランニングコストを削減。
  • 端末からボタン一つでVPN接続。電気保安点検作業が効率化。

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北陸電気保安協会の業務改善

今回Veronaを導入したのは、北陸3県で電気保安を担う、一般財団法人北陸電気保安協会。“電気のプロフェッショナル”として、電気の適切かつ安全な利用を促進することを目的に、高圧受電施設の電気設備の保安管理や、一般家庭や商店などの電気設備の安全調査等を行っている。中でも主要な業務が、保安管理業務である。電気設備の安全性を保つために定期的に行わなければならない、法律で義務付けられた重要な点検だ。しかし現在、高圧受電施設が増加する一方で電気主任技術者が全国的に減少しており、電気保安業界は深刻な人財不足に直面している。
そこで同協会が推進しているのが、保安点検の作業負荷低減・作業効率向上を目指した業務改善である。この取り組みの中で活用されているのが、VPNだ。同協会の経営戦略本部DX推進部チーフを務める青島氏にVPN導入の経緯を伺った。

「従来は、点検担当者も事務職員同様、毎朝事業所へ出勤をしてから、データ入力用の端末を持って点検に向かい、作業終了後事業所に戻って、データをアップロードして退勤をしていました。しかし、人財が少なくなる中で、担当者の負担を減らし、作業を効率化しなければいけないということで、点検データの入力をスマートフォンで完結できるように、システムが整備されました。それを可能にしたのが、VPNです。」(青島氏)

保安点検作業の様子
保安点検作業の様子

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VPN利用拡大を阻む2つの問題

点検作業の業務効率化推進によるスマートフォン利用に加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うテレワーク環境の整備により、業務用PCでもテレワーク時にVPNの利用が必要となった。しかし、VPN利用が拡大するにつれ、大きな二つの問題が浮き彫りとなった。青島氏はこう振り返る。

「従来のVPNサービスでは、IDとクライアント証明書は別々の管理画面から管理しなければならず、運用が煩雑でした。例えば、新規デバイス追加に伴い電子証明書を発行するためには端末識別番号が必要。ユーザに確認しても、誤った番号を送ってくることも多く、誤った情報をもとに証明書を発行してしまい、端末で認識できずに使えないことも。また一から発行をやり直さなければいけないことも多々あり、業務を圧迫していました。さらに、費用がものすごく嵩んでいっていました。利用IDと電子証明書それぞれに利用料が発生していたので、利用IDが増えるとその分ランニングコストが膨大になってしまって。どうにかしなければならない、ということになりました。」(青島氏)

このような背景から、今後さらに利用が増加する未来を考え、運用負荷とランニングコストを抑えたリモートアクセスVPNへ切り替える必要に迫られることとなったのである。

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管理の容易さが決め手に

運用負荷軽減とランニングコスト削減を目的に新しいVPNを導入することとなった同協会。2つの目的に合致したのが、Veronaであった。

「従来サービスは、何より証明書管理が煩雑であったので、そこを楽に行えるもの、というのが一番の選定ポイントでした。Veronaは、一つの管理画面で証明書の発行や割り当て変更などが完結できて、証明書はメールでユーザに送付してインストールしてもらうだけで使えるので、従来より圧倒的に運用管理が楽になると思いました。さらにフルマネージドの運用サービスがついていて、設定変更や障害対応を含めあらゆる運用・管理を代行してくれます。他社のVPNサービスも比較検討していたのですが、Veronaほどの充実した運用サポートが付いているサービスは見当たりませんでしたね。しかもVeronaは、証明書認証が標準サービス費用に含まれているので、ランニングコストも他社と比べてかなり削減できて。運用サポートがついている上に、ランニングコストもリーズナブル。今抱えている問題を解決できるサービスはこれしかないと思いました。」(青島氏)

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手厚いサポートでスピード導入を実現

Veronaへの切り替えが決定し、青島氏の一番の懸念は導入作業であったという。しかし、いざ実際に導入してみると、無用の心配であったことがわかった。導入作業について、お話を伺った。

「導入作業は、本当にヒアリングシートを記入して、届いたVPN機器をLANにつなぐだけで完結しました。VPN機器の置き換えって、もっと大変な作業のイメージがあったので、本当に驚きました。自分はユーザサポート程度のネットワーク知識しかないのですが、実際に機能をどうするかとか、サポートの方と密に相談をしながらヒアリングシートを埋めることができて。機器の納期もものすごく速いですよね。ヒアリングシートを送付したら、一週間程度で設定済みの機器が送られてきて、こんなに速く導入できるとは思いもよりませんでした。」(青島氏)

一般財団法人北陸電気保安協会 経営戦略本部 DX推進部 チーフ 青島良平氏
一般財団法人北陸電気保安協会 経営戦略本部 DX推進部 チーフ 青島良平氏

「Veronaで作業が楽になった」と言われて、導入して良かったなと強く感じました。

一般財団法人北陸電気保安協会 経営戦略本部 DX推進部 チーフ 青島良平氏

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管理者も利用者も“楽になる”導入

VPNの運用負荷軽減とランニングコスト削減を目的に導入したVeronaであったが、副次的効果として、IPアドレス管理の負荷も軽減できたという。

「これまでは有事の際の追跡がしやすいように固定IPアドレスを使用していたのですが、がちがちに管理するより利便性を上げたいな、と思っていたんです。そこでVeronaのVPN機器にDHCP機能が付いていると知って。Veronaでアドレス運用もできるなら、活用するに越したことはない、と思いDHCP化に踏み切りました。トレサビリティの観点でも、どのユーザがどのIPアドレスを使っていたかのエビデンスは、管理画面からエクスポートして保管することができます。管理画面だけで証明書管理からアドレス管理までワンストップで行うことができて、すごく楽になりましたね。」(青島氏)

さらにVerona導入により、点検作業で実際に利用するユーザからも喜びの声が上がっているという。ユーザにとっての利点とはなんだろうか。

「パスワードレスかつワンタッチで安定したVPNに接続できる、これがユーザからの一番の喜びの声ですね。従来のVPNサービスは、接続に8桁の英数字の入力が必須でした。しかも、頻繁にVPN接続が切れるんですよね。点検作業中は手袋をしているので、接続が切れるたびに手袋をとって一からパスワードを入力し直さなければならず、かなり手間取っていたようです。しかしVeronaなら、ワンタッチでVPN接続が可能で、接続も安定していて何度も切れる心配がない。導入当時は毎日のようにユーザから『Veronaで作業が楽になった』と言われて、導入して良かったなと強く感じました。これで端末での入力作業のストレスが少しでも緩和されれば、これまで以上に保安点検作業の安全に注力できるかと思います。」(青島氏)

サポートの方には本当に頭が垂れる思いです。

一般財団法人北陸電気保安協会 経営戦略本部 DX推進部 チーフ 青島良平氏

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想像を超えるサポート対応

スムーズなVPN接続になったことで、当初点検業務が主であったスマートフォン利用が営業部門や工事部門にも拡がり、利用者が増加していった。さらにテレワークの拡大も加わり、導入当初320であったライセンス数は、半年で1100までに急増している。サポートサービスについてお話を伺うと、青島氏は特に印象に残っているサポートとして、利用者増に伴う対応を挙げた。

「当初の想定を超えた接続クライアント数になってしまったことから、通信遅延発生の恐れがあるということで、OSの異なるスマートフォンとPCでルーティング設計を変更して、さらに機器冗長化による負荷分散をしよう、と提案をしていただきました。ルーティング変更と機器増設となったら、長期的な対応になると思っていたのですが、蓋を開けてみれば、問題に気づいてから運用開始するまでに一か月もかからなかったんです。スピーディーに課題解決に至ったことが特に印象に残っています。」(青島氏)

続けて、サポートについて青島氏はこう語る。

「想像以上にサポートが手厚くて、いつも本当に親身になって対応をしてくださるんです。自分はネットワークに疎いのですが、疎いながらお渡しした数少ない情報で、迅速に解決までつなげてくださいます。メールの返信もいつもものすごく早いですし、案件管理も“ちゃんとされている”のが伝わってきて。自分が忘れてしまっているような不具合も、サポートの方から『あの件は大丈夫ですか?』と気にかけてくださることもあります。サポートの方には本当に頭が垂れる思いです。」(青島氏)

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Veronaでさらなる業務改善へ

Verona導入で VPN利用増加に伴う運用負荷とランニングコストの問題を解消し、業務改善が協会全体に拡がった同協会。電気主任技術者不足の課題を解決するために、更なる業務改善に努めていきたいと話す青島氏は、今後の展望について次のように述べた。

「現在、電気主任技術者だけでなく情報システム担当においても今後の人財不足に課題を感じており、作業効率の向上や安定したシステム稼働のために、各種業務システムのクラウド化を進めております。そのため今後は、IT-BCPの観点を軸に、クラウドを主とした業務システムを想定しVPNの在り方を検討しなければならないと感じております。その際にはぜひVeronaを活用した構成をご提案いただきたいです。」(青島氏)

2024年3月に竣工した新ビルには、人財育成のためのホールも整備している
2024年3月に竣工した新ビルには、人財育成のためのホールも整備している
一般財団法人北陸電気保安協会
設立 1966年4月
業務内容 保安管理業務、試験・技術業務、電気工事業務、調査業務等
URL https://www.hokuriku-dhk.or.jp/

Verona 業種別導入事例集

〜8業種16社の事例を掲載〜

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