創業は明治31年。
映画「黒部の太陽」で有名な関電(大町)トンネルや建設当時世界一の超高層建築物だった台北101の建設など、歴史はもちろん名だたる実績を残してきた熊谷組様。
数年前から工事現場の生産性向上や業務効率化を実現するため、iPadを一括導入したことをきっかけとして、無線LANの導入を計画。
今回、無線LANを導入するにあたり、これまで抱えていた問題点をどう解消したのかについて話を伺いました。

経営企画本部 経営企画部IT企画G
部長 鴫原 功 氏

熊谷組の代表作品「台北101」
鴫原様
私ども熊谷組の情シス部門は、常時300以上もの工事現場のITインフラの整備を担当しています。数ももちろんですが、それら全てが有期的であるが為にその運用には苦労しておりました。
工事が決まる度に、機器の手配をし、現地へ出張して設定作業。そして工事が終わればそれらを撤去しなければいけないのです。
中には、トンネル工事など、工事が進むにつれて事務所を移動しなければならないケースもありますし、運用中にはトラブルも生じますから、その度に現場へ駆けつけ、原因を特定→解決まで行っていました。
こうした状況の中で、セキュリティ面と安定した通信の維持が難しいとされる無線LANを導入することになったので、設置・撤去が簡単で、かつ運用の負担もできるだけ少ないものを探していました。
なるほど。それでHypersonixにお問い合わせ頂いたのですね。
鴫原様
はい。他にもいろいろ探しましたが、クラウド管理に加え、現場への機器の配送から回収までしてくれるサービスは他にありませんでした。また、網屋さんにはルータについても同様のサービスがあるということでそれであれば『いっそ工事現場のITインフラを丸ごとクラウド化してみてはどうか?』と提案して下さったのです。
具体的にはどのような提案だったのですか?
鴫原様
VPNサービスとして提供しているVeronaのルータを、インターネットゲートウェイとして利用するという提案でした。これにより、各拠点のIT機器のメンテナンスをクラウド上から一括で管理出来るようになります。それから、意外と時間と手間を割いていた、ハブやケーブルなど周辺機器の調達・キッティング・在庫管理まで代行して行ってくださる、という提案も一緒にされました。

実際にそれらを採用してみて、いかがですか?
鴫原様
本当に楽になりました。工事が決まったら、現場の規模とアクセスポイントの必要数を連絡するだけですから。また、無線LANを導入する際に気になっていた通信速度や安定性についても問題なく、安定したITインフラを提供できています。丸ごとアウトソースしたことで一見、コストがかさむ様な気もしましたが、今思えば出張費に人件費、IT機器の選定から調達・在庫管理などかなりのリソースと労力がかかっていました。それを考えると決して高くない選択だったと思います。もっと早く出会いたかったくらいです...(笑)
全体的な感想はいかがですか?
鴫原様
煩雑な手間と無駄な時間が一気にアウトソース出来たので、ようやく手を付けたかった本来の情シス業務に専念できるようになりました。未来への大きな一歩が踏み出せたと感じております。
もったいないお言葉をありがとうございます。今後とも全力で支援させて頂きます。