標的型攻撃メール訓練

  • 標的型攻撃メールとは

標的型メール攻撃とは?
手口や見分け方をわかりやすく解説

最終更新日:2024年8月15日

標的型メール攻撃を受けるとどうなる?どうする?
感染すると、身代金の要求による金銭的被害だけではなく、業務停止などに追い込まれ、企業の社会的信頼を失うなど甚大な被害をもたらすランサムウェア。その侵入経路に悪用されるのが、“人”の脆弱性です。

下図の通り、VPNの脆弱性を放置していたり、リモートデスクトップ接続に安易なID/Passwordを利用していたり、怪しいメールを開封してしまったりといった感染経路は、「自分だけは大丈夫」といった“人”のセキュリティ意識に起因するものです。“人”の脆弱性に対処しなければ、どれだけシステムにセキュリティ対策を施しても、侵入を防ぎきることはできません。
ランサムウェア侵入経路
ランサムウェアが侵入する原因の85%は人の脆弱性

“人”の脆弱性を利用したサイバー攻撃の中でも代表的なものが、「標的型メール攻撃」でしょう。攻撃に利用される電子メールは特定の組織に特化して作成されているため、見分けるのが困難で対策が難しいと言われています。

しかし一方で、“人”の脆弱性が起因となる攻撃であるがゆえに、“人”のセキュリティ意識さえ向上すれば、被害を予防したり、被害に遭った場合の損害を抑えることが可能な攻撃でもあります。

本記事では、「標的型メール攻撃」について、見分け方や対策方法のポイントを紹介していきます。

標的型メール攻撃とは

標的型メール攻撃とは、特定の企業の社員などをターゲットに不正メールを送信し、マルウェア感染などを引き起こす攻撃です。近年多くの被害が発生しており、2023年にIPAが公開した「情報セキュリティ10大脅威2023」の組織向け脅威では、「標的型攻撃による機密情報の窃取」が3位に位置しています。

情報セキュリティ10 大脅威 2023
組織向け脅威のランキング三位に、標的型攻撃による機密情報の窃取がある

標的型攻撃メールの特徴は、業務に関係しそうな差出人・件名・本文を装うため、通常のメールと見分けるのが難しいことです。主に、以下のような内容のメールを装います。

  • 社内の連絡メール
  • 取引先とのメール
  • 関係省庁や政府機関からの情報展開
  • 合併や買収情報
  • Webなど公開情報を引用したもの
  • ...など

標的型攻撃メールの手口

標的型攻撃メールの手口の主なパターンは以下の二つです。

  • 添付ファイルにマルウェアを仕込む
  • メールの添付ファイルを開くことで、マルウェアに感染します。添付ファイルは、ビジネスシーンでの利用が多いWord/Excel/PDF形式のものが多くなっています。

  • URLからマルウェア配布サイトに誘導
  • メールに書かれたURLをクリックすると、マルウェアを配布するウェブページに誘導され、ウイルスに感染します。

標的型メール攻撃を受けるとどうなるのか

では、実際に標的型メール攻撃を受けるとどうなるのでしょうか。具体的に見てみましょう。

マルウェアを仕込まれた添付ファイルを開いたり、悪意あるwebサイトにアクセスすると、マルウェアに感染します
マルウェアに感染すると、情報の外部流出や改ざんが発生する可能性があります。盗まれた個人情報が悪用され、被害が拡大することも考えられます。 マルウェアによってシステムが破壊され、重要データの消失やサービスの停止などの被害に繋がる恐れがあります。 マルウェアの一種であるランサムウェアに感染した場合、暗号化の解除と引き換えに身代金を要求されます。

これらの被害を受けると、経済的に大きな損失を被ることはもちろん、取引先や顧客からの社会的信用を失ってしまいます。

不正メールによる攻撃手法の変化

同様にマルウェア感染を招く不正メールとして混同しやすいのが、マスメール型ウイルスメールでしょう。マスメール型ウイルスメールは、不特定多数をターゲットにしたばらまき型で、メールの特徴から不正メールであることを見分けやすい上に、感染後にわかりやすい異常が生じるため、被害に遭ったことに気が付きやすいという特徴がありました。

しかし近年、不正メールによる攻撃手法は、マスメール型ウイルス攻撃から、標的型攻撃メールへと変化しています。標的型攻撃メールは、マスメール型ウイルスメールと比べ、非常に巧妙に作られています。特定の組織をターゲットにカスタマイズされた巧妙ななりすましメールであるため、不正メールであることを見分けづらく、さらに、感染後にもわかりやすい異常が発生しないため、被害に気付かずに対応が遅れ、被害が甚大化してしまう傾向にあります。

標的型メール攻撃による情報窃取の例
マスメール型ウイルスメール 標的型攻撃メール
ターゲット セキュリティ対策が不十分なPC 特定の組織の情報
宛先 不特定多数 特定の組織
送信者 知らない人 信頼できそうな組織や人物
ウイルス対策ソフト 大半は検知可能 ほとんど検知不可
話題 誰でも関係のある話題 受信者に関係が深い話題
言語 多くは英語 日本語など受信者が通常使う言語
添付ファイル 実行形式(exeなど) pdfやdocなどの文書ファイル
感染拡大の方法 感染PC内から自身をメールで再発信 再発信しない
感染後の症状 何らかの異常症状 特に気付くような症状なし

標的型攻撃メールを見分ける4つのポイント

標的型メール攻撃の被害者とならないにはどうしたらよいでしょうか。対策の根底の一つが、「従業員が標的型攻撃メールを開封しないこと」です。見分けることが非常に難しい標的型攻撃メールですが、4つのポイントを意識することで、見分けられる可能性を高めることが可能です。

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