UniFiスイッチのリンクアグリゲーション構成
概要
ここでは、UniFiスイッチでリンクアグリゲーションを構成する方法と、その際に考慮すべき事項について説明します。
リンクアグリゲーショングループ (LAG) を使用してUniFiスイッチを構成すると、ネットワーク管理者はネットワークパスの最大スループットを拡張できます。
リンクアグリゲーション制御プロトコル (LACP) は、動的にネゴシエートされるプロトコルであり、他ベンダー同士でも互換性があり、各エンドポイントで実行できることを保証します。
LACPは、結束されたリンクの1つに障害が発生した場合に、フェイルオーバーする機能も提供します。
リンクアグリゲーション構成イメージ
リンクアグリゲーションの設定
- UniFi Network Controllerの[設定] > [デバイス]から、目的のUniFi Switchをクリックして[プロパティ]を開きます。
-
目的の[ポート]をクリックし、[オペレーション]を[アグリゲート]に変更し、[アグリゲートポート]でリンクアグリゲーショングループに参加するポートを選択し[適用]します。
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注意:両端のスイッチのLAGは、同じポートプロファイルを持っている必要があります。
ポート番号は一致する必要はありません。
重要な考慮事項
制限事項
- LAGには最大6つのポートを構成できます。これらのポートは、番号が連続している必要があります。
- 最大6つのLAGを構成できます。
- 静的LAG構成はサポートされていません。LACP (IEEE 802.3ad) のみとなります。
- マルチシャーシリンク集約グループ (MLAG) は実装されていません。
STPのコスト
LAGを定義するときは、STP (Spanning Tree Protocol) ポートのコストが、LAGに参加しているアクティブなリンクの数で割られます。
- 例:
ポート数 | コスト |
---|---|
4 x 1Gbps ports (20,000 original port cost) | 5,000 |
2 x 10Gbps ports (2,000 original port cost) | 1,000 |
LAGは、ルートブリッジへのポートコストに基づいて最適なパスを変更する場合があります。
管理者が定義したルートブリッジが選択されていることを確認してください。
設定の順番
- UniFiスイッチ間のリンクアグリゲーションを有効にする場合、プロビジョニングを実行するためにコントローラへの疎通を維持することが重要です。
- LAGを有効にするときは、構成の変更が最初にダウンストリーム側のスイッチで行われ、次にアップストリーム側のスイッチで行われることを確認してください。
UniFiスイッチのLACPアルゴリズム
送信元/宛先MACアドレス, VLAN, EtherType, およびパケットに関連付けられた着信ポートに基づくハッシュとなります。
スループットについて
あるホストから別の単一ホストへのトラフィックでは、スループットの向上は見られません。
LACPに使用されるハッシュアルゴリズムは、単一のホスト間のトラフィックではデータストリームを分割しません。
スループットの向上を確認するには、複数のホストが同時にトラフィックを通過させる必要があります。
CLIによる確認
- カウンターを含むLAGインターフェースに関する情報を表示する:
show interface lag #
- すべてのポートでLACPパートナーを表示する:
show lacp partner all