導入事例 – 東京ドーム
東京ドーム
要約
チャレンジ
スペシャルシートに配備された300台のおもてなし⽤タブレット端末に、周囲との電波⼲渉に配慮した扇状のWi-Fiビームを座席エリアに限定し照射。
この結果、タブレットとのWi-Fi通信が安定し、顧客体験が向上。
採⽤製品
・UWB-XG (指向性無線AP) x 7
・UAP-nanoHD (無指向性無線AP) x 16
・UCK-G2 (SDNコントローラ) x 1
導入の⽬的
巨⼈戦における最⾼ランクのシート「ダイヤモンドボックス」では、据え付けの電⼦タブレット操作により、専属のアテンダントが飲⾷メニューをお席までデリバリーします。さらに、このタブレットには試合をより⾝近に、マルチアングルで楽しめるライブ配信アプリが実装され、特別な空間での野球観戦をサポートしております。
球場内のWi-Fi環境は、⽬的に応じた複数のWi-Fiアクセスポイントが稼働しており、Wi-Fi空間のチャネル被り(電波⼲渉)は悩みの種でした。シート専⽤の300台のタブレットについても例外ではなく、Wi-Fiとの接続性向上が喫緊の課題でした。
選択の理由
⼀般的なオムニ型の無線アンテナを設置した場合、設置箇所から同⼼円状に電波が広がってしまうため、周囲の端末への電波⼲渉が避けられませんでした。
そこで、球場内のWi-Fiを運⽤・管理している東京ケーブルネットワーク社が、Ubiquiti社製UniFi© WiFi BaseStation XGを仮設運⽤してみたところ、電波の照射⾓度を調整しながら⽬的の範囲のみを⼗分な受信信号強度でカバーできることが実証され、この製品の採⽤に⾄りました。
導入の効果
2022年1⽉、通路で区切られた最⼤54シートを持つ7つのエリアそれぞれの背後から、7台のUWB-XGが90°扇状のビームフォーミングでWi-Fiカバレッジを形成。周囲との電波⼲渉に配慮した、理想的なWi-Fi環境を整えることに成功しました。
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1・3塁側の場内コンコースに位置する半個室のグループ席にはオムニアンテナを配備
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専⽤のポールクランプとブラケットでビームフォーミングアンテナの⾓度を最適に調整